キングダム762話ネタバレ: 韓非子の『矛盾』がキーワード? キングダム 761 は「spoilerplus. com」で公開されており、次のリンクで読むことができます。
キングダム762話ネタバレ: 韓非子の矛盾がキーワード?
前回の冒頭で少し触れられていましたが、韓非子といえば、その書物で古事成語『矛盾』について言及した事でも有名ですね…
『矛盾』とは『どんな盾も貫く矛』と『どんな矛も弾く盾』を売っていた楚の商人に対して客が『なら、その矛でその盾を突いたらどうなるんだ?』と尋ねたところ、商人は答える事ができなかったというエピソードを現した言葉であるようですが…
韓非子がその著書でこれに言及したのは儒家思想を批判する為の手段に用いる為…
矛盾というのは一つの学問になってしまうくらいに奥深いものだと思います。
韓非子が信に対してした『人の本質とは何ぞや?』という質問は嬴政にも行われる事になると思えます。
信は火、嬴政はおそらく光と答えるでしょうが矛盾という言葉もその質問の答えになるのではないかと思います…
今となれば桓騎の人生にも『矛盾』があったと思えますが、人間の本質が矛盾であるのなら桓騎の怒りの矛先がなんであったのかも解けてくるように思いますね…
桓騎は中間層が悪いと言っていたわけですが、その中間層を生み出しているのは上と下とも言えるわけで、人間の社会がどにも上手くいかない、ままならないというのは根底に矛盾があるからでしょう…
韓非子は信に性悪説を唱えながら実は誰よりも性善説を信じているんじゃないかと言われた際に何て面白い奴なんだと笑っていましたが、もしかしたら韓非子は善でもなく悪でもなく本質が矛盾にあると考えたりしたのかも?
何だかそんな感じで矛盾がこの先のキーワードみたいになりそうな気がします。
キングダム762話ネタバレ: 本質が矛盾ならどうする?
人間の本質が矛盾であるとしたら、国の在り方が矛盾したものになってくるのは致し方ない…
だから、貧富の差が出てくるし、争いも絶えないんですよね…
その矛盾を解消する為に王から下僕に至るまでまで平等な法律が必要なのでしょうが、本質的に矛盾した人間が作る法律も矛盾したものになってくるし、誰にとっても平等な法律というのは作り難い…
そもそも支配する者とされる者が存在する時点で平等な法律なんか作りようもないのではないかと思います。
韓非子と嬴政の問答があるとすれば、話の焦点はそこになってきたりするかも?
秦の中華統一は戦を無くす為に目指しているものですが、その為に戦をしなければならないというのは矛盾であり皮肉…
人間は善と悪の両方を同時に持っている存在であり、どちらかと決めつける事に自体も矛盾しているわけですが、どちらでもあるというのも矛盾している事になるんですよね…
現代に至っても矛盾というものを解消する冴えた方法などないわけですし、そんな問答に答えが出るのか分からないですが、韓非子は何か答えを持っているのでしょうか?
過去に韓非子は嬴政に一番大切な事を伝えられないまま李斯にはめられる形で死んでいく事になるんじゃないかと書かせて頂きましたが、もしかしなら矛盾を解消するような方法に到達したりするかも?
キングダム762話ネタバレ: 李牧にも矛盾はあてはまる?
矛盾という言葉は李牧にも当てはまると思います。
李牧は祖国を愛し全知全能、全身全霊で祖国を守る事に命を使っているわけですが、王は利己主義であり自分の享楽の時間を守れたらそれでいいと考えていて、その周りには佞臣が蔓延っています。
それは王翦と桓騎から指摘され、また李牧の部下達もそれを肌身に感じている…
それでも李牧は折れず曲がらずで信念を貫いているわけですが、結果的に李牧は矛盾を体現したような形で歴史から姿を消す未来は史実からも確定している…
李牧には最早そんな矛盾など関係なく、迷いなんかないようにも感じられますが、ある意味、そこは桓騎からの影響があったのかも?
信は敵からも思いの火を受け継いでいると言っていましたが、おそらく李牧は桓騎から何かを受け継いでいるかと思います。
第761話の桓騎は李牧は無表情とも思える表情でしたが、ある意味、常に不適な笑みを浮かべポーカーフェイスと言えた桓騎ににているように思いますが、桓騎は結局世の中の矛盾と戦っていたように思え、また、それには一切の迷いが無かった…
李牧は、桓騎のようになっているんじゃないかと思います。
それが桓騎のような残虐性として現れるのではなく、稀代の軍師であり大将軍として何の迷いもなくその才能を完全に発揮するような強靭なメンタルを持ち得たのではないかと思います。