ジョイボーイの元ネタらしきものについて
以前にも書かせて頂きましたが、ジョイボーイという存在には元ネタがあるようですね…
ジョイボーイは西インド諸島に語られる伝説の人物であり、要約するに人々が人生を楽しみたいとか、苦しみに満ちた人生を楽しいものにしたいという欲求が具現化したような人物であるように思えます。
世界には古代から支配する者とされる者が存在し、それは時には人々を苦しめる事にもなりますし、それだけでなく人々は天災などにも苦しめられてきましたし、病や精神的な悩みにも苦しんできた…
というか、それは現代でも全く変わらない事であり、人生には悩み苦しみというものが、つきものなんですよね…
人々は個人の力ではどうしようもないそれらの悩み苦しみの救いを神や仏に求めるわけですが、それもジョイボーイと同じではないかと思います。
ジョイボーイとは、おそらく現人神的な人物であり、ある意味、非常に現実的な神様のような存在なんじゃないかとも思います。
そのように、西インド諸島でジョイボーイの伝説を語り継いだ人々にとってジョイボーイは神や仏と同じ意味を持つ存在だったのではないかと思いますが、現実世界ではそういう存在は目に見えて直接自分達を救ってくれるようなものではありえず、やはり願望や概念に過ぎないというのが科学が発達した現代では常識的な見解であるかと思います。
しかし、ONE PIECE世界ではジョイボーイと呼ばれた人間が『実在した』という事は魚人島に残されているポーネグリフや、ラフテルに到達したロジャー海賊団の言動からは間違いないはずです…
おそらく個人の名前ではなく、ジョイボーイという称号や呼び名だったという可能性が高いように思えます。
それはもしかしたら、『王』に代わるような新たな民衆の代表を現す称号だったのではないかと思うんですよね…!
王に代わる民衆の代表を現す称号?
空白の100年にジョイボーイと呼ばれた人物は自分でそう名乗ったのではなく、その人物の言動から周囲の人々がそう呼ぶようになったのだと思います…
空白の100年以前からジョイボーイという存在の伝説があり、その伝説の存在と重ねて見られてジョイボーイと呼ばれるようななったという可能性が高いんじゃないかと思うのですが、そうだとしたら、ジョイボーイの伝説はそれそのままだと言える太陽の神ニカに起因しているのでしょう…
我々は仏教の開祖であるゴータマ・シッタールダを『お釈迦様』とか『仏陀』と呼びますし、キリスト教のイエス・キリストも『主』とか『メシア』と呼んだりしますが、太陽の神ニカを人々が親しみを持って『ジョイボーイ』と呼ばれていたりしたのかも知れない…
また、空白の100年に実在したジョイボーイは最初の20人によって滅ぼされたらしき、彼らには不都合で脅威となる思想を持っていた巨大な王国に深く関わる人物…というか、その王やリーダーと思しき人物ですよね…
個人的には巨大な王国は『王』という支配者の存在を否定するような思想を持っていたんじゃないかと思います。
つまり、支配する者とされる者という関係がないような民主主義に近いような思想なんじゃないかと思うのですが、しかし、それでもやはり民衆を導いていくリーダーのようや存在は必要であり、それは支配者や統治者ではなく民衆の代表だという考えだったんじゃないかと思います…
そうなると、リーダーは『王』ではないわけですから、違う呼び名で呼ばれるようになると思いますが、それが『ジョイボーイ』だったのかもしれない…!
ジョイボーイは何をするという事もなく、おそらく民衆の意思を具現化していく事を役割とするような存在であり、それについてはジョイボーイも民衆もお互い何らかの義務があると言うわけではなく、みな、自分達の意思でまとまり様々な問題を解決したり、更により良い世界を作っていくという理想的な社会を形成していたりしたんじゃないかと思います。
イメージ的には、おでん様と九里の関係みたいな…
おでん様は無法地帯だった九里を理想的な里に変えましたが、おそらく全て自分で考えて民衆に命令してそうやったのではなく、民衆とともに考え、働いて作り上げたものと思いますし…
ジョイボーイとは、おでん様と九里のスケールアップ版みたいなものじゃないかと思います!
巨大な王国の意味
クローバー博士とベガパンクは空白の100年に最初の20人と戦った存在を『巨大な王国』とか『高度な文明を持つ王国』と表現していましたが、それは本当に『王国』だったのか?
王国だったとしたら、先に書かせて頂いたような事は的外れになるわけですが、個人的には王国ではなく、現在の常識からすれば王国と表現するしかないというだけであるように思いますね…
おそらくは今の世界政府に似た複数の国の集合体みたいな国だった可能性が高いと思います…
個人的にはジョイボーイという存在を共通のリーダーとするような形で複数の国がまとまり、共栄圏を形成していたのではないかと思います。
クローバー博士とベガパンクは少ない資料からそれに辿り着いたもの、どんな思想を持っていたかは理解できても、その集合体というか共栄圏みたいなものがどんな形だったかまでは分からず『王国』と表現しているのかも知れない…
あるいは、やはり高度な文明を持つ国が元々存在し、その国を中心として複数の国が集合体を作り上げた…
少なくとも、巨大な王国というのは今の世界政府と似たようなものではあった可能性は高いと思います。
違いは、神を自称する天竜人という理不尽な支配者達がいるかいないかであり、その違いは民衆達の暮らしにとっては、天国と地獄くらいの差となって現れているはず…
また、『巨大な王国』と表現される集合体にも何か名前があったかと思いますが、個人的に魚人島では太陽をタイヨウと呼んで、いつか移住したい土地として憧れているところからして太陽を思わせる名前の国だったんじゃないかと思いますね…
クローバー博士はその名前を知っていて口にしようとしてCPに射殺されていますが、それもそろそろ明らかになってくるのかなと期待しています!