Dは敵だった者達
イム様はDを『我々の敵だった者達だ』と言っていますが、我々とは最初の20人を現し、空白の100年の時代にはイム様達と直接戦っていた者達であるという意味であるのは間違いないですよね…
何故、敵対し戦っていたかと言うと、それはクローバー博士が言っていた『巨大な王国』が持っていたという思想…Dがその思想を掲げていたからであろうと思えます。
まだ『D=巨大な王国』だとは言い切れないと思うのですが、クローバー博士が言っていたように世界政府は巨大な王国やDという存在そのものより、その思想が不都合であり滅ぼすべき対象だったようですから、Dが最初の20人と戦った理由はその思想を貫き通す為だったかと思われます…
どんな思想だったかはまだ判然としませんが、今のイム様達が作り上げた天竜人と世界政府が支配するという世界の在り方を見るに、それとは真逆の思想だった可能性は高いと思え、それが『Dの意志』と同義なのかも判然としませんが、少なくとも共感・共有していた可能性は高いと思えます…
結果的にDはイム様達に敗れたわけですが、今も滅びずに存在し続けていますよね…
普通、敵を倒したなら、それを従えるか滅ぼすかのどちらかになると思います。
しかし、Dはそのどちらでもなく、その意味は失われながらも名は受け継がれて今も存在し、その意味は知らずともDの名を持つ者達の多くは少なくとも世界政府に対して従順ではなく反抗的な立場になっていますよね…
イム様と世界政府にとってDは滅ぼした方がよかったような存在であるのは間違いないと思うのですが、イム様は何故Dを放置したのでしょうか?
今の世界政府の力を見るに、本気になれば800年もあればDを全滅させる事はできたんじゃないかと思えてならない…
ネフェルタリ家やトラファルガー家のようにDの名前を隠している者達は見つけ難いとしてもDを丸出しにしている者達の方が多いわけですしね…
殲滅は不可能でもなかったように思えるのですが…?
意味を奪うだけで充分だった?
イム様は今の時代のDの名を持つ者達は意味を忘れた抜け殻だと言うような事を言っていました…
それは、裏を返せば意味を取り戻せば何か大きな力をも取り戻すと言う可能性を感じさせるような言い方ですが、少なくとも今のDは何か意味を持つ言葉というよりも、意味のない記号みたいなものになってしまっているのでしょう…
しかし、意味を失っていたとしてもDの名が残っていると言う事実は、そのDを器として、いつかそこに『意味』という水が再び注がれる可能性はあるわけですよね…
Dが何故その意味を失ったのかはまだ分からない…
自分達で封印したのか、捨て去ったのか、あるいはどうのようにしてか消されたか、単純に年月が意味を風化させたのか…
それについてはまた別記事で考えてみたいですが、イム様がDを滅ぼさず放置したのは彼らが抜け殻になったからであるのは間違いないとは思えます。
イム様には、一度何らかの形でDが意味を失ってしまえば二度と再びそれを取り戻す事はないと言う確信があったのか?
個人的にDは『太陽の神ニカ』に深く関係している…と言うかDのルーツがニカなんじゃないかと思っているのですが、世界政府はニカという存在についてはその名を知ったり口にするだけで、その人間を抹殺してしまうくらい徹底的に隠しているわけですが、おそらくニカの存在が世界から忘れられる事とDが意味を失うのはリンクしている事なんじゃないかと思っています…
ロジャーはラフテルでその意味を知ったようですが、意味を知るだけではDがその意味を取り戻すと言う事にはなないのかも知れないですね…
それも踏まえてイム様はDが復活する可能性はまずあり得ないとして執拗に滅ぼすと言う無駄な労力を使わなかっただけなのか?
しかし、もしかしたら今度こそ完全に滅ぼす為に生かしてきたのかも知れないとも思います…
完全に滅ぼす為に放置してきた?
イム様は意図的にDを放置してきた可能性もあると思います。
理想としてはDが意味を取り戻す事なく永遠に復活しなければそれに越したわけはないですし、そうなる可能性が高いと考え、また、やはり滅ぼすには労力が必要だろうと思いますし単純に800年かけても殲滅する事はできなかったのかも知れない…
しかし、仮に再びDが復活した際には今度こそ世界から永遠に葬り去る為に準備をしてきたのではないかと思います。
世界政府は数100年前からずっと戦力増強の為に研究開発を行なってきたようですが、おそらくDの名を持つ海賊ロックスの出現がそれを加速したのではないかと思え、ベガパンクという奇跡の天才が世界政府の力となってからはパシフィスタ、セラフィム、マザーフレイムという強力な戦力を手に入れています。
現在、世界を制していると言えるイム様と世界が戦力増強を続けてきたという事は、その未来にやはり空白の100年の再現と言えるような巨大な戦いを想定していたからでしょう…
天竜人と世界政府はそれに勝利しなければ未来はないわけですし、その戦いに勝利し今度こそDを滅ぼして天竜人と世界政府を永遠に盤石の存在にしようとしているのかも?
イム様が不老になったのも、神として永遠に世界を支配する為でしょうしね…
世界政府は一応はそんな戦いが起こらないように動いているようですが、おそらくイム様はいつどのような形でDが復活しようとも確実に勝利し今度こそ殲滅できる自信と覚悟があるのではないかと思いますね…!
この記事の紹介は以上になります。
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