ワンピース1098話考察: ガープがロックスよりロジャーに拘った理由

ワンピース1098話考察: ガープがロックスよりロジャーに拘った理由

5/5 - (1 vote)

ワンピース1098話考察:ガープがロックスよりロジャーに拘った理由 | ワンピース1096話ではガープはロックスよりもロジャーに拘っているような雰囲気でしたが、当時最強にして最凶だったロックスをガープはどうのように認識していたのか?

ワンピース1098話考察: ガープがロックスよりロジャーに拘った理由

ガープのターゲットはロジャー

第1096話では、ガープはゴッドバレーにロックス海賊団が現れた事を知りつつも、そこに同時に現れたロジャーの方に強く反応していたように感じられます…

ガープがずっとロジャーを追跡し、何度も追い詰めたというのは有名なら話ですが、40年前の時代では最強にして最凶だったロックスとロックス海賊団の方が世界政府の脅威であり海軍の討伐対象としては優先度が高かっただろうと思います。

テロ組織のように天竜人に牙を剥いたという事からも海軍は天竜人達からかなりのプレッシャーをかけられていたかと思いますが、誰もその悪の進撃を止める事ができなかった…

しかし、ガープはロジャーと手を組みロックスを倒したと言います。

その流れを考えるに、おそらくガープはロックス海賊団には興味がなく、ガープはロックス海賊団討伐にはほとんど参加していなかったのではないかと思えます…

ガープにとってはロジャーが最大の脅威であり逮捕すべき男であり、ロックスはその次みたいな感覚だったのではないかと思うんですよね…

つまり、ガープはロックスよりもロジャーの方が強いと見ていた可能性が高いという意味なんですが、実際のところ、ロックスの方が規模も大きく活動も派手だったはずで、ロジャーを優先するというのは海軍将校としては少し外れた感覚かと思います。

しかし、ガープがそういう感覚を持っていたとしたら、それにはちゃんとした理由があったはずです…

個人的にはロジャーとロックスの個人的な人格に関係しているのではないかと思うのですが…

続きを読む:  ワンピース 1082話「さあ、手に入れよう!」

海賊団は船長の人格がその色を決めると思いますし、ガープはそれも含めてロジャーとロジャー海団の方が放置できない存在だと見ていたのではないでしょうか?

個人主義・利己主義は弱い?

ロックスという男は思想的に個人主義であり利己主義だったんじゃないかと思います。

個人主義とは、個人であるという事の意義と価値を重視する考えであり、個人の能力を評価し相応しい利益を得る事は当然であるというような感覚と共に自己責任についても厳しいような思想…
また、基本的には自分の利益と他者の利益を同等と考えるような思想でもあると解釈しますが、利己主義とは、自分と他者を分けて他者の利益など顧みる事なく自分の利益だけを尊重するような思想…

ロックスが個人主義であるが故に、ロックス海賊団は裏切りと仲間殺しが横行するようなチームワークのかけらもない海賊団となり、また、利己主義であるが故にリンリンから『ロクでもない』と言われてしまっていたのではないかと思います。

それはおそらく、ロジャー海賊団とは真逆と言えるようなイメージだと思います。

ロジャーは仲間を守る為には鬼のような強さを見せたと言いますが、それは自分よりも他者を重んじる行動であり、それがロジャーの強さの源だったのは、まず間違いない…

ロックスが個人主義で利己主義だったなら、ロックスは他者の為に自分の命を危険に晒すような事はしなかったでしょうし、手に入れたお宝についても、より多く自分のモノにしようとするような事に執着していたのではないかと思います…

人間は自分の為よりも、大切な他者や物を守る為に自分の限界以上の力を発揮したりするものですが、自分だけが大事な人間は限界以上の力は出せないものですよね…

全てがそうではないでしょうが、ほとんどの人間は自分以外の何かを守らねばならないシチュエーションの方が強くなれるものです…

続きを読む:  カリブーの正体やその後は?

ガープはロックスの強さを認めてはいても、他者の為に強くなれるロジャーの方が強いと見ていて、また、ロックス海賊団はいつか自滅するというような味方をしていたのではないかと思います。

誰も助けない、守らないという事は、誰からも助けてもらえないし守ってもらえないし可能性が極めて高いですからね…

ガープがロジャーと手を組んだ理由は?

ガープはゴッドバレー事件でロジャーと手を組んだわけですが、ガープ達がゴッドバレーに上陸した経緯からするにロジャーと手を組みロックスを倒すような必要性は無かったように思います…

どちらかと言えば、神の騎士団と手を組んでロジャーとロックスを倒すというのが海兵としては正しいかと思います。

しかし、ガープは元々天竜人が大嫌いですし、ゴッドバレーでやっていた所業を見るにガープにとっては天竜人も海賊も変わらないですよね…

ガープはあの場で何かを最優先にしたからこそターゲットである海賊のロジャーと手を組んだのだろうと思いますが、その最優先事項はやはり先住民一掃大会のラビットにされていた奴隷達の命だったかと思います。

それには天竜人達の命の安全も自動的についてくる形になってしまったのでしょうが、ガープはおそらくロジャーから『命を守る為に手を貸せ』と言われたんじゃないかと思いますね…

ロックス海賊団はおそらくお宝を手に入れ、さらに天竜人の虐殺やラビット達を自分達の奴隷にするか売り飛ばすというような事をやろうとしたのではないかと思いますし、ガープは少し迷ったでしょうが、当時ゴッドバレーで一番死者や不幸を生み出す存在としてロックスを認識し、ロジャーと共にロックス海賊団を壊滅させたのだろうと思います…

ガープは後に英雄と呼ばれるようになったわけですが、それを悔いていた為にゴッドバレー事件について話したらがらなかったようですが、ガープがロジャーと奇妙な友情を抱くに至る事件にもなっているはず…

実際ロックスを倒したのはロジャーでありガープはサポート役みたいな立場だったんじゃないかと思いますが、ゴッドバレー事件の結末からして、ガープのロックスに対する評価は正しく、やはり個人主義・利己主義のロックスはロジャーには勝てなかったし、ロックス海賊団はあっさりと壊滅してしまったと言えるのではないでしょうか…?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です